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人材検索について
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最終更新日:2025/09/29
近藤 衣美
コンドウ エミ
(Emi Kondo)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- タイトル
- 筋・腱の形態及び質的特性の視点からの下肢スポーツ障害の発症機序解明と予防策立案
- タイトル(英)
- 研究概要
- 本研究では、下腿筋やアキレス腱の形態および質的特性が脛骨内側ストレス症候群(MTSS)やアキレス腱障害の発症・程度にどのように関係するのかを明らかにすること、そして、それらの結果を基にして、両障害を予防するための基準値を策定することを目的とする。 本年度は、まず、新たに導入した超音波画像診断装置・シアウェーブエラストグラフィ(SWE)を用いた筋・腱スティフネスの測定方法を確立させ、習得するとともに、当該法を用いたスティフネス評価法の妥当性の検証を行った。対象とする筋、腱に適したプローブを明らかにし、その後の測定条件の検討により、SWEを用いて再現性高く筋、腱のスティフネスを評価することが可能であり、測定方法としてのSWEの有用性を確認することができた。 次に、MTSSに関連する筋を明らかにするために、陸上競技中長距離種目を専門とする女性の大学生競技者を対象として、MTSSの既往のある群と既往のない群に群分けし、ランニング前後にSWEを用いた腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭、ヒラメ筋、長母指屈筋、長腓骨筋、短腓骨筋、前脛骨筋、後脛骨筋、長趾屈筋のスティフネス測定を実施した。その結果、ランニング後に既往あり群では長趾屈筋と長母指屈筋、既往なし群では長趾屈筋のスティフネスが有意に上昇し、特に、長趾屈筋の上昇は既往あり群の方が有意に高値を示した。これらの結果は、長趾屈筋、長母指屈筋はMTSSの発症や再発に関係する可能性があること、そして、長趾屈筋はランニングに起因したMTSS発症の危険因子となり得る可能性を示している。これらの成果は、MTSSの効果的な予防策立案のために有用となる貴重な基礎的知見になると考えられる。また、アキレス腱障害とアキレス腱の形態、質的特性との関係に関する予備実験も開始した。
- 研究概要(英)
- 参照URL
- https://researchmap.jp/E_Kondo/research_projects/51332650
- 担当研究者
- 高橋 英幸,向井 直樹,有田 祐二,榎本 靖士,吹田 真士,下山 寛之,近藤 衣美
- 担当研究者(英)
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 提供機関(英)
- 制度名
- 科学研究費助成事業
- 制度名(英)
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 研究種目(英)
- 研究機関
- 筑波大学
- 研究機関(英)
- 年月From
- 2023年4月1日
- 年月To
- 2027年3月31日
- 配分額(総額)
- 19110000
- 配分額(直接経費)
- 14700000
- 配分額(間接経費)
- 4410000
- 資金種別
- 課題番号
- 23K27955
- KAKEN URL