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人材検索について
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最終更新日:2025/09/29
近藤 みどり
コンドウ ミドリ
(Midori Kondo)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- タイトル
- トップアスリートの誇りの感情経験が長期目標達成行動に与える影響の解明
- タイトル(英)
- The Impact of Emotional Experiences of Pride on Long-Term Goal Achievement Behaviors in Elite Athletes
- 研究概要
- 長期期目標を達成し得る要因の解明は、スポーツをはじめ様々な分野において重要な課題である。本研究では、アスリートの「誇り」感情に着目し、長期的な目標達成を可能にする方略の解明を目指す。3年計画の1年目にあたる2023年度は、大学生アスリートを対象に、1週間隔3時点で誇りの感情体験と自ら設定した課題の目標達成度およびパフォーマンスの自己評価について縦断的に調査し、両者の因果関係を検証した。 まず、誇りの感情体験の構造を確認したところ、誇りの感情体験は次の4つに整理された。第一に‘堂々とした’‘自分らしい’といった感情語からなる「本来感」、第二に‘いきいきした’‘挑戦的な’などの感情語からなる「高揚感」、第三に‘自慢げな’‘自画自賛の’等からなる「優越感」、そして第四に‘成功した’‘やりきった’といった「充足感」である。 次に、それぞれの誇りの感情体験と目標達成度との因果関係を検討した結果、目標達成度が高いと「本来感」「高揚感」「充足感」を感じる一方で、「優越感」とは因果関係が認められなかった。さらに、パフォーマンスとの関係においては、「本来感」「高揚感」「充足感」がパフォーマンスを促進し、パフォーマンスが向上することで、さらにこれらの誇りの感情体験が促進されるといった循環効果が示唆されたが、「優越感」では確認されなかった。 これまで、誇りを感じると、困難な課題に取り組む時間が長くなること等、誇りが課題遂行を促進することが報告されている。また、北米を中心とした誇りの研究では、真正な誇りが課題遂行を予測するのに対して、傲慢な誇りは関連しないことが明らかにされている。本年度の調査結果は、これら先行研究を支持するとともに、新たに本邦の文化的背景に基づいた4分類の誇りの概念から達成行動との因果関係を示すことができた点、そして因果関係を示す誇りの感情体験が特定された点で一定の成果を得た
- 研究概要(英)
- 参照URL
- https://researchmap.jp/midori-kondo/research_projects/51314463
- 担当研究者
- 近藤 みどり
- 担当研究者(英)
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 提供機関(英)
- Japan Society for the Promotion of Science
- 制度名
- 科学研究費助成事業
- 制度名(英)
- Grants-in-Aid for Scientific Research
- 研究種目
- 若手研究
- 研究種目(英)
- Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
- 研究機関
- 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター
- 研究機関(英)
- National Agency for the Advancement of Sports and Health
- 年月From
- 2023年4月1日
- 年月To
- 2026年3月31日
- 配分額(総額)
- 2860000
- 配分額(直接経費)
- 2200000
- 配分額(間接経費)
- 660000
- 資金種別
- 課題番号
- 23K16740
- KAKEN URL