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最終更新日:2025/09/29
花岡 裕吉
ハナオカ ユウキチ
(Yukichi Hanaoka)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- タイトル
- 唾液中の時計遺伝子由来のタンパクを用いた疲労および概日リズムの新評価法の開発
- タイトル(英)
- 研究概要
- アスリートが日常行う運動は過度になるとパフォーマンスの低下や慢性疲労、免疫抑制を招く。またアスリートは海外遠征が多く、時差による概日リズムの乱れが疲労を招くことも問題となっている。時計遺伝子は概日リズムを形成し、疲労発生や免疫応答に関与すると考えられている。我々は非侵襲かつ簡便に採取できる唾液を用いて、コア時計遺伝子のbmal1由来の時計タンパクBMAL1が形成する概日リズムが一過性の高強度運動で失調し、継続的な高強度運動でその失調が慢性的になることを明らかにした。唾液中時計遺伝子は唾液腺由来であり、中枢時計遺伝子動態ともリンクするため、唾液中時計タンパクによる概日リズムの評価ができる可能性がある。しかし、唾液中時計タンパクと疲労との関係は未だ不明である。本研究では、唾液中の時計遺伝子由来である時計タンパクを用いたコンディション評価プログラムについて検討することを目的とした。2023年度は、①日常のトレーニングが時計タンパクが形成する概日リズムに及ぼす影響について、②抗炎症作用を持つ乳酸菌の摂取がトレーニングを継続するアスリートの時計タンパク応答に及ぼす影響について検討した。①については、大学体育会に所属する男子学生24名を対象とし、1週間のスポーツ活動と休養のサイクルが同一の時期の4週間を研究期間とし、1週目、2週目、3週目、4週目のオフ日の朝(7:30)、昼(13:30)、夜(19:30)、翌日の朝(7:30)に唾液と血液の採取を行った。唾液分泌量についてそれぞれの週における日内変動は認められなかった。②については、大学体育会に所属する男子学生17名(乳酸菌摂取群9名、摂取なし群8名)を対象とした。摂取群は乳酸菌を5週間摂取した。摂取前および摂取4週間後に唾液を採取した。唾液分泌量の変動は認められなかった。①および②ともに唾液中時計タンパクの解析を進めている。
- 研究概要(英)
- 参照URL
- https://researchmap.jp/hana3/research_projects/51319599
- 担当研究者
- 清水 和弘,下山 寛之,花岡 裕吉
- 担当研究者(英)
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 提供機関(英)
- 制度名
- 科学研究費助成事業
- 制度名(英)
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 研究種目(英)
- 研究機関
- 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター
- 研究機関(英)
- 年月From
- 2021年4月1日
- 年月To
- 2025年3月31日
- 配分額(総額)
- 17030000
- 配分額(直接経費)
- 13100000
- 配分額(間接経費)
- 3930000
- 資金種別
- 課題番号
- 23K21609
- KAKEN URL