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最終更新日:2024/04/10

井上 夏香

イノウエ ナツカ (Natsuka INOUE)
論文
タイトル
膝前十字靱帯再建術後に再受傷に対する恐怖心が残存する女性アスリートの機能的特徴
タイトル(英)
参照URL
https://researchmap.jp/i_natsuka/published_papers/36097975
著者
佐藤 正裕,井上 夏香,山口 徹,間瀬 泰克
著者(英)
担当区分
概要
【目的】膝前十字靱帯(ACL)再建術後の競技復帰は高率で可能となってきているものの,再受傷に対する恐怖心が残存する例は少なくない.本研究の目的は,ACL 再建術後に競技復帰した女性アスリートを対象に,再受傷に対する恐怖心が残存する症例と残存しない症例の患者背景と機能的特徴を比較し,恐怖心の要因を検討することである.【方法】対象は2014年9月〜2016年3月までに当院にて一側初回のACL 再建術を施行し,術前と同等の活動レベルに競技復帰した女性アスリート17名とした.競技復帰後に再受傷に対する恐怖心の有無を聴取し,恐怖心が残存しない群(NF群)と残存する群(WF群)との2群に分類した.2群間で患者背景(年齢,体型,活動レベル,受傷機転,手術側,半月板処置の有無,競技復帰時期)と機能評価(競技活動時の膝痛,膝関節可動域制限の有無,膝関節不安定性の有無,膝伸展・屈曲筋力および前方・内方・外方片脚ホップ(SLH)の患健比)を比較した.また,膝伸展・屈曲筋力とSLHの関連について相関関係を分析した.【結果】NF群は9名,WF群は8名で,競技活動中に再受傷に対する恐怖心を感じている症例は47%であった.患者背景では有意差を認める項目はなかった.機能評価では外方SLHでのみWF群が有意に低値を示し,その他の項目では有意差を認めなかった.SLHと膝伸展・屈曲筋力との関連では,前方SLHは膝伸展筋力と有意な相関を認めた(r=0.621,p<0.01)が,内方および外方SLHでは有意な相関を認めなかった.膝屈曲筋力はSLHのいずれとも有意な相関を認めなかった.【結語】ACL 再建術後に術前と同等の活動レベルに競技復帰した女性アスリートにおいて,再受傷に対する恐怖心が残存した群では外方SLHが低下していた.外方SLHの低下は膝周囲筋力の影響は受けておらず,今後はその原因解明が待たれる.(著者抄録)
概要(英)
出版者・発行元
(一社)日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
出版者・発行元(英)
誌名
JOSKAS
誌名(英)
46
3
開始ページ
577
終了ページ
583
出版年月
2021年10月
査読の有無
査読有り
招待の有無
掲載種別
ISSN
1884-8842
DOI URL
共同研究・競争的資金等の研究課題