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最終更新日:2024/04/08

元永 恵子

モトナガ ケイコ (Keiko Motonaga)
共同研究・競争的資金等の研究課題
タイトル
運動後の筋グリコーゲン回復に影響を及ぼす要因の解明:効果的な栄養戦略立案に向けて
タイトル(英)
研究概要
筋グリコーゲン(Gly)の減少はパフォーマンス低下や筋疲労の一要因となるため、運動により減少した筋Glyを素早く回復することが重要となる。 令和4年度は、複数競技種目の競技者における異なる筋を対象とした筋Gly測定を実施した。レスリング選手を対象として、約1週間の急速減量後、計量の11時間前に回復食(炭水化物6.1g/kg)を摂取させた。減量により、筋Gly濃度は大腿部では36%、上腕部では50%減少した。回復食摂取により、大腿部では計量までにほぼ回復したのに対して、上腕部では74%までしか回復しなかった。陸上競技競歩選手を対象とした事例研究では、通常の摂取量よりも多くの炭水化物(16g/kg/日)を摂取させることにより、大腿部前面の筋よりも、大腿部後面の筋においてより大きく筋Gly濃度が増加することが示された。スキーコンバインド選手を対象として、レースを想定した24分間の滑走運動が上腕部および大腿部の筋Gly濃度に及ぼす影響を調べた結果、運動後に両部位で有意な減少が認められたが、その減少の程度は、大腿部よりも上腕部でより大きい傾向にあることが認められた。以上のことは、運動や急速減量による筋Glyの低下や、高炭水化物を含む回復食摂取による筋Gly回復効果は筋の種類により異なり、それらには、競技種目や競技動作の違い、筋線維組成や代謝特性の違いが関係している可能性が示された。 さらに、運動を伴わないGlyローディングによる、異なる筋での筋Gly濃度変化の違いを明らかにする研究の追加実験を実施した。最終的に、健康な成人男女11名を対象とした測定の結果、3日間の高炭水化物食(10g/kg/日)摂取により、上腕部、大腿部ともに筋Gly濃度は約23%増加したが、両部位の変化量の間に相関は認められず、昨年度までのデータをより強固なものにすることができた。
研究概要(英)
参照URL
https://researchmap.jp/k.motonaga/research_projects/30022753
担当研究者
高橋 英幸,亀井 明子,元永 恵子,石橋 彩,近藤 衣美,下山 寛之,小島 千尋,赤澤 暢彦
担当研究者(英)
提供機関
日本学術振興会
提供機関(英)
制度名
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
制度名(英)
研究種目
基盤研究(B)
研究種目(英)
研究機関
独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター
研究機関(英)
年月From
2019年4月
年月To
2023年3月
配分額(総額)
16380000
配分額(直接経費)
12600000
配分額(間接経費)
3780000
資金種別
課題番号
19H04017
KAKEN URL