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最終更新日：2024/09/11
谷村 祐子
タニムラ ユウコ
(Yuko Tanimura)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- タイトル
- 運動によって獲得される腸内細菌叢の変化ー運動の休止と再開がもたらす影響ー
- タイトル（英）
- Changes in the gut microbiota acquired by exercise - Effects of detraining and retraining-
- 研究概要
- 近年，腸内細菌叢の変化は代謝や内分泌，免疫など全身に影響を与えることが知られてきた。本研究の目的は、運動が腸内細菌叢を変化させることに着目し、脱トレーニングや運動の再開による腸内細菌叢の変化がもたらす生理学的作用を解明することを目指す。 今年度は、昨年度に得られた食餌内容を用いて「脱トレーニング」による腸内細菌叢の変化とエネルギー代謝遺伝子の変動についての実験を実施している。当初計画していた「脱トレーニングによる腸内細菌叢の変動についての検討（実験１）」と「運動再開による腸内細菌叢の変動についての検討（実験２）」について経時的に糞便を採取してアウトプットとして、各臓器の遺伝子発現を検討することとした。そのため実験期間が長期に渡り、現在はサンプル採取を行っている。また当初計画の「腸内細菌叢の違いにおける運動による腸内細菌叢の定着に関する検討（実験４）」についてもサンプル採取を行っている。 今年度の結果としては、トレーニング８週間後、脱トレーニングを８週間実施すると非運動群であるコントロール群まで体重が増加した。さらに脱トレーニング群の運動再開時には再トレーニング４週間で、トレーニング群と同等の体重に減少することがわかった。体重の増減だけではあるが、脱トレーニングおよび再トレーニングの実験モデルとしての基礎データが構築できたと考えている。 また個体観察として、運動量は著しく低いが体重が増えないマウスが観察された。このようなマウスも検討することで、次の実験課題につなげたい。また、昨年度報告した腸内細菌叢のLactobacilus属の増減とエネルギー代謝関する遺伝子マーカー・蛋白質の（肝臓や筋肉）の関連性を検討する計画である。
- 研究概要（英）
- In this study, we investigated whether detraining and retraining affect the physiological effects of microbiota. Balc/c mice were divided into 3 groups (control, C; detraining and retraining, D; and training, T) and had voluntary exercise by wheel running machine for the experimental period including detraining and retraining. In the results, we found that detraining affected the microbiota composition. In addition, retraining also affected that. However, we thought the timing and the volume of exercise also have related to the factor for being changed the microbiota. Because the group after detraining and the control group were the same compositions of the microbiota. This suggested the exercise before deraining was not related to the change in the microbiota. On the other hand, the microbiota compositions after retraining had a changed toward the microbiota in training mice. It was suggested that the composition of the microbiota could be controllable and changeable by exercise.
- 参照URL
- https://researchmap.jp/tanimurayuko/research_projects/13376474
- 担当研究者
- 谷村 祐子,内藤 裕二,青井 渉
- 担当研究者（英）
- Tanimura Yuko
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 提供機関（英）
- Japan Society for the Promotion of Science
- 制度名
- 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 制度名（英）
- Grants-in-Aid for Scientific Research
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 研究種目（英）
- Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
- 研究機関
- 愛知東邦大学
- 研究機関（英）
- 年月From
- 2017年4月
- 年月To
- 2020年3月
- 配分額（総額）
- 4680000
- 配分額（直接経費）
- 3600000
- 配分額（間接経費）
- 1080000
- 資金種別
- 競争的資金
- 課題番号
- 17K01878
- KAKEN URL