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人材検索について
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最終更新日:2024/07/24
高橋 祐美子
(Yumiko TAKAHASHI)
共同研究・競争的資金等の研究課題
- タイトル
- 新しい骨格筋グリコーゲン回復法の探索 -糖質吸収機能の適応に着目して
- タイトル(英)
- New strategy for post-exercise skeletal muscle recovery -focusing on gastrointestinal carbohydrate absorption-
- 研究概要
- 本研究では、運動後の骨格筋グリコーゲン回復を促進させるために、小腸の糖質吸収機能の向上に繋がると考えられている方法が有効か、検証することを目的とした。本年度は、人工甘味料の摂取が運動後の骨格筋グリコーゲン回復の促進に繋がるかについて、予備的な検討を行った。研究計画では継続的な人工甘味料摂取がもたらす効果について検証する予定であったが、昨年の実験で、回腸粘膜上皮サンプルのタンパク質量をウェスタンブロット法で定量化した結果、管腔側のグルコースの取り込みを中心的に行うナトリウム依存性グルコース輸送担体1(SGLT1)、管腔から取り込んだグルコースを血管側に放出するグルコース輸送担体2(GLUT2)、いずれもスクラロース1週間摂取による効果はみられないという結果がみられた。そこで、本年度は単回の人工甘味料摂取が運動後の骨格筋グリコーゲン回復に与える影響を検証した。 ICR系統の雄性マウスに毎分25 mの速度で60分間のトレッドミル走行運動を課した。運動終了直後に人工甘味料スクラロースを含む水または通常の水を経口投与し、12分後にグルコース水溶液を経口投与し、その後60分間安静に保ち、グリコーゲン回復を図った。グルコース投与後の血中グルコース濃度の経時変化と上昇曲線下面積について、人工甘味料摂取および水摂取による差はみられなかった。一方、グルコース投与60分後のグリコーゲン濃度を測定した結果、速筋線維主体の足底筋では人工甘味料投与群の方が低値傾向を示し(p<0.08)、遅筋線維主体のヒラメ筋では人工甘味料投与群が有意に低値を示した(p<0.05)。機序は不明であるが、運動直後の人工甘味料投与は骨格筋グリコーゲン回復にネガティブな効果を示した。
- 研究概要(英)
- Enhancing post-exercise glycogen recovery is important for optimizing the individual's performance in subsequent exercise. As exogenous carbohydrate is the primary source of the substrate for glycogen recovery, if we could stimulate carbohydrate absorption, it can be expected that post-exercise glycogen repletion will be facilitated. Previous animal studies suggested that the function of carbohydrate absorption in small intestine altered in response to artificial sweetener intake and changes in dietary carbohydrate contents. Therefore, we examined effects of 1. changes in dietary carbohydrate content and 2. artificial sweetener (sucralose) intake on skeletal muscle glycogen recovery after post-exercise glucose intake in mice. While high carbohydrate diet (HCHO) intake increased the amount of glucose transporters in jejunum, it did not result in greater post-exercise glycogen recovery. Sucralose intake did not influence on both protein levels in jejunum and glycogen recovery.
- 参照URL
- https://researchmap.jp/yumikotakahashi/research_projects/32186294
- 担当研究者
- 高橋 祐美子
- 担当研究者(英)
- Yumiko Takahashi
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 提供機関(英)
- Japan Society for the Promotion of Science
- 制度名
- 科学研究費助成事業 若手研究
- 制度名(英)
- Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
- 研究種目
- 若手研究
- 研究種目(英)
- Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
- 研究機関
- 東京大学
- 研究機関(英)
- The University of Tokyo
- 年月From
- 2018年4月
- 年月To
- 2021年3月
- 配分額(総額)
- 4160000
- 配分額(直接経費)
- 3200000
- 配分額(間接経費)
- 960000
- 資金種別
- 課題番号
- 18K17853
- KAKEN URL