「HPSCパッケージ・姿勢チェック(FAAB)研修プログラム」開催 2023年6月9日 09時10分 外傷・障害予防 2023年5月24日(水)、国立スポーツ科学センター(JISS)にて、「HPSCパッケージ・姿勢チェック(FAAB)研修プログラム」を開催しました。 続きを読む ■姿勢チェック(FAAB)とは アスリートの姿勢や動作を評価するプログラムで、「Functional Assessment for Athletic Body」の頭文字から「FAAB(ファーブ)」と呼んでいます。FAABは、市販のwebカメラを用いて、アスリートを前(後ろ)、横、上の3方向から、専用のアプリケーションにより同時に撮影でき、画像をフィードバック帳票に即時的に表示できることが大きな特徴です。 これにより、従来の1方向からの評価だけでは見つけることのできなかった、アスリートの姿勢や動作に関する課題を見つけることが可能となります。その課題に対して、アスレティックトレーナー等の外傷・障害予防に関する専門家の方から、改善エクササイズを提供します。 今回の研修プログラムは、理学療法士(PT)や柔道整復師等の資格をお持ちの3名を対象に、機器の設置や撮影方法、フィードバック帳票の作成について説明や実演を行いました。3名は、FAABの大型機器が常設されているJISS内のハイパフォーマンス・ジムで、FAABを用いた測定実施の経験があり、今回は、地域でも実施できるよう、3台のwebカメラを用いた機器の設置手順等の確認を行いました。webカメラの画角等、細かく調整をしつつ機器の設置を行い、測定や撮影技術を学ぶ、充実した研修プログラムとなりました。 ■HPSCパッケージとは? これまでハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)が培ってきたノウハウ、講習会を含む各種スポーツ医・科学、情報分野からのサポートで用いた資料やアプリケーションといったコンテンツをパッケージ化したものです。 「研修プログラム」とは、HPSCパッケージの各コンテンツの内容や実施方法を、HPSCのスタッフから専門家の皆様へ共有する研修のことです。 「研修プログラム」の受講を通して登録された「サポート・スペシャリスト」の皆様が、中央競技団体等の依頼に応じて、アスリートや指導者・コーチに対して、コンテンツを活用したスポーツ医・科学、情報分野からのサポートを実施することが可能となります。 「HPSCネットワーク事業」では、HPSCパッケージの開発を進めるとともに、パッケージ化した各コンテンツにおいて「研修プログラム」を実施し、アスリートをサポートする「サポート・スペシャリスト」の育成を進め、質の高いサポートが全国各地でシームレスに実施されるような環境を構築することを目指しています。 ▶関連リンク 連携機関とは? 閉じる